代表的な広葉樹の木材
特に複合フローリングの表面に使用されるのは、基本的に広葉樹の木材です。
広葉樹は、針葉樹に比べて硬いのが特徴です。
傷が付きにくく、収縮・膨張しにくい傾向があります。
・ウォルナット(ウォールナット)
クルミ科の「ウォルナット(ウォールナット)」は、落ち着いた深みのある色味が最大の魅力です。
チークやマホガニーと共に「世界三大銘木」と言われています。
重厚感があり、家具や内装材として世界的に愛され続けた歴史を持ちます。
深いブラウンの「ブラックウォルナット」は、シックでモダンな空間にしたいときにピッタリです。
・ブラックチェリー
バラ科サクラ属の「ブラックチェリー」は、きめ細かくなめらかな手触りが素晴らしい、高級な木材です。
経年によりカラーに深みが出て、濃く深いレッドブラウン色になっていきます。
・メープル(カエデ)
カエデ科の「メープル」は広葉樹の中でも、特に硬くて丈夫で、摩擦や衝撃に強いのが魅力です。
きめ細かく、白っぽく爽やかな色が特徴的。
主張しすぎない美しい木目は、シンプル・ナチュラルな部屋にもマッチするでしょう。
・チェスナット(チェストナット/栗)
ブナ科の「チェスナット(チェストナット/栗)」は、はっきりとした、うねりのある木目が印象的です。
硬く、湿気に強いため耐腐食性も高く、耐久性に優れています。
建物の土台・柱や、鉄道の枕木などにも採用されてきたことからも、その丈夫さがうかがえます。
・チーク
「チーク」は硬く強度があり、害虫にも強く、耐久性が高い素材です。
天然の油分を含むことから、耐水性も高く、船舶の甲板などにも使用されてきました。
時が経ってくると、木肌が美しい飴色に変わるのも素敵です。
深みのある色合いや、優秀な耐久力などにより、チーク材を愛する方も多いようです。
・オークラ(ナラ)
ブナ科で、どんぐりの実がなる樹木としても親しまれている「オーク(ナラ)」。
「虎斑」と呼ばれる模様を持ち、日本のフローリング材で主流となっている木材です。
とても硬質でありながら弾力も持ち合わせており、
さらに耐水性・耐久性にも優れ、ウイスキーなどの醸造樽としても利用されています。
・タモ(アッシュ)
オークに非常に似ている印象がありますが「タモ(アッシュ)」のほうがさらに明瞭な木目があると言えます。
加工しやすく、硬く弾性があることから、野球のバットなどの運動具にも用いられます。
塗装との相性が良く、着色すると、木目がより美しく引き立ちます。
・バーチ
カバノキ科の樹木である「バーチ」は、本来は桜とは別物ですが、桜を連想させるような、
ほんのりとピンクがかった淡い色調であることから「カバザクラ」とも呼ばれます。
木目は比較的薄く、またバラつき・ゆがみが少ないため、
スッキリとさせたい/統一感のある空間に仕上げたい場合にも適しています。
木肌は緻密で、なめらか。強度があり、メンテナンスや加工もしやすいので、好印象を抱く方も多いでしょう。
・ローズウッド
マメ科の「ローズウッド」は「紫檀(したん)」とも呼ばれ、重厚感のある濃い紫・赤紫のシマ模様があります。
腐りにくく、家具・仏具などにも利用され、希少性が高いため高級木材として扱われてきました。
上質な落ち着いた空間に似合う、フローリング材と言えるでしょう。
代表的な針葉樹の木材
針葉樹は、主に無垢フローリングに使用され、広葉樹に比べて柔らかいです。
そのため傷は付きやすいですが、修復はしやすく、また肌触りがよいのが魅力です。
・パイン(松)
「パイン」は、柔らかい肌触りが抜群によいため、裸足で過ごしやすいフローリング材です。
全体的に白く明るい材質の中に、節が多く並ぶのが特徴的で、可愛らしい雰囲気の部屋にしたい
場合にも適しています。年月を経ていくと、深い飴色に変化するのも魅力的です。
・ヒノキ
「ヒノキ」は湿気に強く、耐水性・耐腐食性に優れています。
ヒノキ風呂や桶など、日本の浴室でも使用されてきたことは有名ですよね。
リラックス効果を期待できる独特の香りや、美しい木目も人々から愛されてきました。
さらに害虫対策もしやすいため、メリットをたくさん感じる方も多いことでしょう。